毎日の献立にお悩みなら、調味料を変えてみて!いつものレシピでも印象はガラリと変わります

お酢を知ろう

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お料理の悩みの筆頭ともいえるのが、献立づくり。一食だけならまだしも、毎日料理をする方にとってはストレスに感じる方も多いことでしょう。

主婦の方のお話を聞くと、安売りしていた大根や白菜・キャベツを一玉まるごと買ってしまって、食べ方がワンパターンになってしまうとか、子どもが食べてくれる料理となると、さらに制約が厳しくなって何をつくればいいのか分からない…などと、悩んでいる声を耳にします。

そんなお悩みの解決策として、とても有効な方法。それは、調味料を変えることです。

調味料は、その名の通り、味を調える(ととのえる)もの。同じ材料、同じ配合で、調味料を1つだけ、別のものに変える。それだけで、まったく別の印象を与えます。この記事では、調味料チェンジのコツを取り上げ、料理の幅の広げ方を皆さんにお伝えしたいと思います。

同じレシピで調味料を変えるコツ

レシピの足りない調味料に困って、代用品を探すという方も多いかもしれません。実は、代用品を探すより、今使っているレシピを少し変える方がずっと簡単です。

①同じ種類の調味料でも、別のメーカーの調味料に変えてみる

米酢なら米酢、醤油なら醤油で、他のメーカーのものに変えてみるのが一番簡単な方法です。特に、昔ながらのやり方で作っている伝統的な調味料は、材料の違い、製法の違い、蔵に住んでいる菌の働きの違いなど、さまざまな要素で個性的な味わいを持っています

できれば、そのものをペロッとなめて、違いを味見していただきたいですね。一滴で違いを感じるのであれば、お料理の完成後の味が変わることも納得していただけるでしょう。

②同じ調味料でも、材料の違う調味料に変えてみる

調味料の中でも、材料に注目してみてください。

例えば、お酢。お酢はお酒の数だけあると言われていますが、もともとの原材料によって風味に大きな違いがあります。ぶどう酒からつくるワインビネガー、りんご酒からつくるりんご酢、同じお米を材料にしていても、玄米からつくる黒酢と白米からつくる米酢、酒粕からつくる赤酢は風味がまったく異なります。

レシピにりんご酢と書かれているものを純米酢にしたり、黒酢と書かれているものをモルトビネガーにしたりしてみてください。酸度も旨味成分も変わります。思わぬ組み合わせに驚くことになるかもしれません。

お酢以外でも、麦味噌を豆味噌にしたり、濃口しょうゆを白醤油にしたり。いろいろな調味料をお取り寄せできる素敵な時代になったのですから、日々のお料理で試してみると楽しいですよ。

③調味料の半分をお酢に変える

もともとのレシピにお酢が使われていない場合に限定されますが、調味料の半分を思い切ってお酢に変えてしまいます。意外に思われるかもしれませんが、実は、消費者庁の減塩推奨の資料にも掲載されているやり方なのです。

【参考PDF】栄養成分表示を活用しよう(消費者庁)

塩辛いもの焼き魚に酢を加えると、塩味はまるくなります。逆に、酸っぱい果物に塩を振りかけると、酸味がやわらぎます。お酢の酸味と塩味は、お互いにバランスをとって、複雑な味わいを作り出します。いい塩梅というのは、この塩味と酸味(梅)が丁度いいことを語源としています。

調味料には、塩分が思いのほか多く含まれているため、半分をお酢に置き換えることで、減塩にもなるのです。たとえば、お醤油の場合だと、いわゆる二杯酢(お酢:しょうゆ 1:1)ですね。お刺身を食べる場合も、二杯酢で食べてみると減塩にもなりますし、味の変化も楽しむことができます。

お酢ではなく、レモンやゆずなどのかんきつ果汁を使ってもOKです。

とば屋の壺之酢は、ひと味ちがいます

壺でじっくり熟成させてつくるとば屋の純米醸造酢「壺之酢」は、独特の風味・香りをもつ、個性的な純米酢です。300年続く伝統製法でつくるため、大量生産はできません。しかし、この味をできるだけ多くの人に、そして次世代へと繋げていきたいと、つくり続けています。

とば屋の壺之酢

いつもお酢を使ってお料理をされる方へ

どうぞ、とば屋の壺之酢をお試しください。ぜひ比べてみてください。驚かれると思います。そして、お料理にもお試しください。酢の物を、お酢だけ変えて。寿司飯を、お酢だけ変えて。食べ比べてみてください。

食べ比べすること自体がとても楽しいですし、食卓に出して「あれ・・・?なにか変わった?」と話題になったりしたらとても素敵です。私個人としては、魚介系・すし系には壺之酢で決まりと思っています。美味しいですよ~

お酢を使ったことのない方へ

お料理を始めたばかりの方や、お酢が苦手な方にも、ぜひ試していただきたいです。まずは、つけダレや自家製ドレッシングから始めるのが良いと思います。お酢は、酸味と塩味のバランスが重要なので、レシピ通りに作ると失敗しません。スイーツづくりに近いです。きちんと計量してみてください。基本混ぜるだけなので、簡単ですよ!

中野 貴之

中野 貴之

酢醸造家/(株)とば屋酢店 第13代目

「お酢のことならなんでもご相談ください」がモットー。お客様に「また使いたいと思っていただけるお酢」をお届けできるよう社員と力を合わせて精進中。セミナー講師も時々お引き受けします。

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