バナナ酢の魅力を解き明かす!甘くておいしくて続けやすいバナナ酢のススメ

お酢を知ろう

バナナ

お酢を手軽に飲みやすくしてくれると、人気上昇中のフルーツ酢。とば屋のブログでも、さまざまなフルーツ酢の作り方をご紹介しています。中でも特に、注目を集めているのがバナナ酢です。

この記事では、バナナ酢の魅力をさらに掘り下げて、その効果を詳しく解説します。

バナナの力を引き出すお酢の働き

まず、バナナの栄養素を見てみましょう!日本食品標準成分表2020年版(八訂)より、バナナ100g(中サイズ1本分程度)に含まれる主な栄養素をご覧ください。

バナナに含まれる主な栄養素100g中
エネルギー93kcal
糖質※21.4g
カリウム360mg
ビタミンB10.05mg
ビタミンB20.04mg
ビタミンC16mg
ビタミンB60.38mg
食物繊維1.1g
※炭水化物から食物繊維を差し引いた量を、食品表示基準上の「糖質」として計算しています

バナナの特徴① 腸内環境を改善する『食物繊維』が多い

バナナの可食部100g中には食物繊維が1.1g含まれています。そのうち水溶性の食物繊維は0.1g、不溶性の食物繊維は1.0gです。

食物繊維は小腸で消化・吸収されずに、大腸まで達する食品成分です。(中略)水に溶けないセルロースやリグニン、水に溶けるペクチンやアルギン酸などの成分があります。さらに消化されにくい性質を持ったデンプン(難消化性デキストリン)、オリゴ糖などの成分も含まれます。はたらきとして、便の体積を増やす材料となるとともに、大腸内の環境を改善する腸内細菌に利用され、これらの菌を増やすことが明らかとなっています。

食物繊維の必要性と健康 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

食品成分表からは、バナナの食物繊維の具体的な内訳を見ることができませんでしたが、バナナの大手輸入・販売会社であるデルモンテさんのサイトによると、バナナには難消化性デキストリンと、胃で消化されずに腸に届くフラクトオリゴ糖が含まれているそうです。いずれも「お腹の調子を整える食品」の特定保健用食品 (トクホ) の関与成分として認められているものです。(※参考:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所

バナナそのものがトクホとして販売されている訳ではありませんが、食物繊維を多く含むという特徴から、腸内環境を整えて便秘を解消することを期待する方が多いようです。

バナナの特徴② 正常な血圧を保つのに必要な『カリウム』が豊富

バナナはカリウムの宝庫ともいえる果物です。カリウムは、正常な血圧を保つのに必要な栄養素で、血液中のナトリウムの排出を促す働きがあり、塩分の摂り過ぎを調節するのに役立ちます。高血圧の予防に役立つとされ、尿の出をよくして、体のむくみを解消するのにも効果的です。(※参考:カリウム | e-ヘルスネット(厚生労働省)

バナナをお酢に漬けると、有効成分を引き出してくれる

バナナの栄養成分をご紹介してきました。ここで、バナナをお酢に漬けて、バナナ酢とすることで何が嬉しいのでしょうか。それは、お酢の酸の力によって、バナナの有効成分を引き出してくれるところにあります。

お酢には、ミネラルを溶出する力があります。最も有名なのが、カルシウムですが、ほかにマグネシウムやカリウムも溶出してくれます。

また、漬け込んだバナナをアレンジして食べることで、バナナに含まれる水溶性食物繊維ペクチンをはじめ、さまざまな有効栄養成分を丸ごと摂取することができます。

バナナ酢の作り方

材料

  • バナナ      2本〜3本程度(約200g)
  • 壺之酢(純米酢) 300cc
  • 氷砂糖(お好みで黒砂糖)200g

作り方

1. バナナの皮を剥き、2cm位ずつに切ります。
2. 容器をよく洗浄してください。
(熱湯消毒がお勧めです。)
3. 氷砂糖、バナナ、壺之酢の順に入れます。
4. 軽くかき混ぜてください。
5. 常温で7日程度。氷砂糖が溶けたら出来上がりです。
(時々、容器をかき混ぜると氷砂糖が早く溶けます。)

おすすめの飲み方

Q. いつ飲めばいいですか?

A. 決まった時間はありませんが、朝・昼・夕の食事の前に大さじ1杯を習慣にするのがおすすめです。毎日継続することが大事なので、続けやすいタイミングで飲むと良いでしょう。

Q. 漬け込んだバナナは食べられますか?

A. 食べられます。漬けて一週間くらいでバナナの栄養はお酢に溶け出します。あまり長時間漬け置きしておくと、お酢の液面から出た部分がカビることもありますので、1〜2週間を目安に取り出すことをおすすめします。取り出したバナナは、そのままでも、ヨーグルトやサラダにに混ぜても美味しいです。

バナナ酢の最大の魅力は、続けやすいということ

どんなに体にいいと言われる良薬であっても、苦くて喉を通らなければ続けられません。逆にいえば、美味しければ、自分から飲みたいと思える。だから、続けられるのです。数あるフルーツ酢の中で、バナナ酢の最大の魅力は続けやすさにあります。

まず、美味しい。甘いので飲みやすく、お酢が苦手な方でもグイグイ飲めてしまいます。水割り、お湯割り、ソーダ割り、牛乳割りなど、楽しみ方もいろいろあります。ヨーグルトにかけるのもGOOD。

そして、バナナは、なんといっても手に入れやすい果物です。日本のスーパーで一年中、比較的安価で購入できるフルーツはバナナの他にありません。とても身近な果物なのです。

今回の記事を書くうえで、参考にさせていただいた村上祥子さんのホームページには、電子レンジでつくるバナナ酢の作り方も紹介されています。体にやさしい果実酢を簡単につくれます。どうぞ、お試しください。

【参考文献】
やせる!バナナ酢ダイエット(村上祥子監修)マキノ出版【ISBN:4837660991】

中野 貴之

中野 貴之

酢醸造家/(株)とば屋酢店 第13代目

「お酢のことならなんでもご相談ください」がモットー。お客様に「また使いたいと思っていただけるお酢」をお届けできるよう社員と力を合わせて精進中。セミナー講師も時々お引き受けします。

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