さくら酢を使ったスイーツづくり

春限定のさくら酢は、和洋のスイーツづくりに使えます。桜の香りと、塩気を活かせる組み合わせをご紹介します。
さくら酢×あんこ
桜とあんこの相性は抜群です。春スイーツの代表である桜もちをはじめ、桜羊羹や桜あんぱんなど、桜スイーツの定番の組み合わせ。あんこは、塩で甘味を引き立てるため、さくら酢の塩気とも合わせやすいです。
さくら酢あんこ


まずは、シンプルに、ゆであずきにさくら酢を加えたさくら酢あんこをお試しください。ゆであずきの甘さに寄りますが、塩気のきいた桜あんになります。ちょっとしょっぱいと感じるくらいの方が桜の風味が引き立ちます。
あんこを食べて酸味を感じると驚く人もいるので、さくら酢を使っていることを食べる前に事前情報として伝えた方が良いでしょう。白玉だんごやフルーツみつ豆に添えても良いですね。
あんこラテ

酸味が気になる場合は、牛乳をまぜてあんこラテにするのがおすすめです。お酢成分と牛乳が反応して、すこしヨーグルトのようなチーズのような味わいになります。牛乳で薄める分、酸味も桜の風味も薄れてしまいますが、飲みやすくなります。これから暑くなるので、おしゃれなアイスドリンクにいかがでしょうか。
さくら酢を桜餅にかける

とば屋のお客様アンケートで教えていただいた食べ方です。関西風の桜餅に少量のさくら酢をかけて試してみました。同じ桜の香りをまとうスイーツなので、しっかり馴染みます。スーパーの4個入りの安いさくら餅なのに、コクが出て、深い味わいになります!
さくら酢の塩キャラメルソース
材料はさくら酢だけ。じっくり煮詰めるだけで、塩キャラメルソースが出来上がります。キャラメルソースは冷めると表面が固まってしまうので、使う直前に湯煎で温めると、扱いやすくなります。
バニラアイスのトッピングにキャラメルソースをかけます。アイスの冷たさで、キャラメルソースがパキパキに固まります。できるだけ細い筋状にして、パリパリにできると素敵です。


冷めると固まりますが、飴細工のシュクレフィレのようなことはできません。粘性が高いので、ソースとしてかけてお使いください。イメージはみたらしです。
キャラメルソースは生クリームにも合いますが、塩気を強く感じます。ケーキのデコレーションやカフェ風ドリンクのソースに使う場合は、ほんの少量でOKです。(※上の写真はかけすぎました)
まとめ
今回は、春限定のさくら酢を使ったスイーツのアイディアをご紹介しました。桜とあんこの組み合わせは定番でありながら奥深く、さくら酢を加えることで新しい味わいが生まれます。また、さくら酢を煮詰めるだけでできる塩キャラメルソースは、バニラアイスにかけたり、少量であれば生クリームにも合う万能ソースです。
今回ご紹介した以外にも、さくら酢を使ったスイーツのアイディアはまだまだたくさんあるはずです。ぜひ、皆さんもいろいろな組み合わせを試してみて、おいしいアイディアを見つけて教えてくださいね。春の味覚、さくら酢を使った手作りスイーツで、素敵なおやつタイムを過ごしましょう!
中野 貴之
酢醸造家/(株)とば屋酢店 第13代目
「お酢のことならなんでもご相談ください」がモットー。お客様に「また使いたいと思っていただけるお酢」をお届けできるよう社員と力を合わせて精進中。セミナー講師も時々お引き受けします。